人が感じるストレスの中で「空腹であること」より「眠れないこと」の方が強いといわれています。
「なかなか寝付けない」「夜中に目を覚ます」など、眠りに何らかの問題があることを睡眠障害といいます。主に7種類に分類され症状・原因は様々ですが、生活習慣の改善によって不眠が治る人が大半です。
夜中に眠れない様子や、昼間に強い眠気を襲われている様子など、長い時間を一緒に過ごす恋人だと、その異変に気付く人も多いでしょう。そんな時は一緒に生活を改善して良い眠りを習慣づけましょう。
まず眠る前には刺激は避けましょう。眠る前の運動や熱い風呂は血行が良くなり過ぎ目を覚まし、食べることは消化器官の刺激になります。照明を暗めにして、パソコンやスマートフォンの光も避けましょう。
そんな環境でゆったり話をして眠りにつき、朝はカーテンを開け日光を浴びて体内時計を整えましょう。
カップルで毎晩眠ると、必ずしも睡眠障害になるわけではありません。ただし、同じ部屋や同じ布団、同じベッドで眠ると睡眠不足になる可能性はあります。
たとえば、同じ部屋で寝ているだけでも、いびきや歯ぎしり、あるいは寝言などで起こされ、それ以来気になって眠れなくなることがあります。トイレに立つ際にパートナーが必ず点ける灯りに起こされることもあります。
同じ布団やベッドで寝ていればさらに、寝返りやちょっとした動きによる振動(特にベッドのスプリングによっては大きな振動になる)が加わります。
掛け布団を共有していれば、寒い晩には取り合いになったり、暑い晩には跳ね除け合いになることも考えられます。こういった現象が繰り返されれば睡眠不足となり、やがて睡眠障害に陥る場合も考えられます。
皆さんは現在、恋人と同棲していますか。それなりの期間を恋人と付き合っていたら、同棲も考える方も多いでしょう。
恋人と同棲する上で重要な点は、お互いの生活を尊重する事だといわれています。
自分の生活上のルールなどを一方的に相手に対し押し付けるような事をしていると、パートナーが息苦しさを感じてしまい、恋人関係が破綻する事にもなりかねませんので、気をつける必要があります。
また、近年、現代病として知られている睡眠障害にも注意が必要でしょう。
パートナーが何らかの原因で睡眠障害になってしまうと、お互いの生活時間帯がずれてしまい、コミュニケーション不足になる恐れがあります。
このような状態になると円満な同棲生活が難しくなりますので、睡眠障害の専門外来に早めに受診するようにしましょう。